yogaと歩むmanzanitaの心の散歩


by manzanaroja
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カテゴリ:Tristeza<悲しみ>( 2 )

長い道のり

b0120173_23251560.jpg金曜ロードショーで号泣した。
『花田少年史~幽霊と秘密のトンネル~』
かなりのコメディータッチ。
でも、色々な人間愛がちりばめられていた。
すごく温かかった。
それにしても号泣とは…。
週末で、ココロもカラダも完全無防備だったのかな。

クライマックス近く。
幽霊の女子高生と、悪霊の父親が対峙するシーン。
彼女は父親を憎んでいる。幼い頃、父親に放置されて命を失ったから。
執拗に主人公たちを苦しめる悪霊の父親に対して、
「もうやめよう…。」
「どんなに憎くても親子なんだよね。」
「一緒に成仏しよう。」
と、涙ながらに彼女は語りかける。そして、父親に抱きつき、自爆する。

ある意味、私と父は同じような関係にある。
もう何年も離れていて、生活の中で思い出すこともほとんどない。
親を一人の人間として客観視できる年齢にもなった。
彼の悪いところだけでなく、良いところもちゃんと理解してるつもり。
私達家族を取り巻いていた環境も。
しかし、彼を前にすると今だに憎しみがこみあげてくる。震えるほどに。

駅のホームで彼の後ろ姿を偶然見掛けたことがある。
いつもの憎い父ではなかった。50代なかばの、年老いた寂しげな背中だった。
一瞬手を差し伸べそうになった。家までの帰り道、涙が止まらなかった。

課題や問題が目の前に積まれると、ついつい期限を設けてしまう。
それまでに解決しようと焦る。そしてうまくいかず、自分が嫌いになる。すべてが嫌になる。
結婚はいいチャンスだった。いつのまにか、そこにラインを引いてしまっていた。
けれど、結局怒りにフタをしておくことがどうしてもできなかった。

私のyogaの先生は、素晴らしい話や、難しい話を私達にした後、必ずこう言う。
「でもさ、できるようになるのは現世じゃないかもね。もっともっと後かもよ。
いいじゃん。でも練習して。気付くことが大事なんだって。」


やっと呼吸ができた。

映画のように、父を真正面から見れる日はくるに違いない。
それは、現世かもしれないし、もっと先かもしれない。
とりあえず、願うことだけは止めないと決めた。
あとは、時間とお互いの成長が解決してくれる。
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by manzanaroja | 2007-10-02 22:53 | Tristeza<悲しみ>

悲しみを分析する

b0120173_18374572.jpg
今日は横浜市にある大学病院へ行ってきた。
ペルー人の親友Dが主治医と話をするということで、
微力ながら通訳として。
彼はいまガンと闘っている。
大きな手術を無事乗り越え、現在は放射線と抗ガン剤治療の真っ只中。言葉の壁がある中で病気と闘うのは容易ではない。想像してみてください、自分が海外で重い病気になったら・・・。

初めて彼の病気のことを聞いたとき、私は愕然とした。
というのも、今年の1月にQ太郎のママをガンで亡くしてばかりだった。やっとその悲しみから立ち直り始めているところだった。また大事な人が病気に・・・。すぐに会いに行った。すると、彼は満面の笑みで私を迎えてくれた。いつもの優しい笑顔。安心した。


Q太郎ママの闘病中は、理不尽な経験を沢山した。
大学病院やDr.に対する不信感もつのった。だからこそ、私たちは勉強した。
ガンのこと、治療のこと、病院のこと。とにかく調べて、有効だと思われるものには
すべて問い合わせた。セカンド・オピニオンで何人ものDr.と話もした。
でも、すべてが手遅れだった。
もう少し早く行動を起こしていれば・・・何度も思った。

しかし不思議なもので、どんなに辛い経験にも意味がある。
その経験から得たものを活かすべき場面が必ず訪れる。
これがyogaでいうダルマ(使命)というものなのかな。

Q太郎ママの闘病中の出来事は、悲しみと一緒に心の奥底にしまいこもうとしていたように思う。でも、そうしてはいけないんだと気づかされた。yogaの養成コースの中で、「自分のいまの感情を分析して説明する」という練習を何度もさせられた。あの時は苦手意識が強かったけれど、やっとその大切さに気づいた。悲しみこそ、分析しなくてはいけないんじゃないかな。その中に、きっと大切なものが隠れているから。悲しみの中に溺れてはいけない。


b0120173_19422933.jpgDの主治医と会うのは今日が2回目。スパニッシュスピーカーのDとしっかり向き合ってくれている。Dの目を見て、「自分の言葉」を一生懸命伝えようとしてくれる姿勢に、私は本当に安心する。よかった。そして勉強家のDも、自分の病気についてしっかり勉強していて、果敢に立ち向かっている。私はガン治療のプロセスを知っているので、つたないスペイン語でも何とか通訳することができているけれど、Dr.と患者がこうして対等に向き合うことが何よりも大事だと思う。

処置後、Dと2人で遅めのランチをした。放射線の副作用でしばらく食事が全く喉を通らなかったD。新しく処方された薬のおかげで、今日はパスタをほとんどすべて食べることができた。Dの笑顔を見るたびに、私の悲しみも少しずつ癒されていく。
彼が病気を克服しますように。
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by manzanaroja | 2007-07-30 19:50 | Tristeza<悲しみ>